1950年代、オルガンとドラムを従えたトリオで録音を残している西海岸のサックス&トランペット・プレイヤーのアルバムです。木管と金管の兼任というのも珍しいですが、ジョー・ヒューストン、ビッグ・ジェイ・マクニーリィら西海岸のホンカー〜R&Bサックス奏者と共通した豪放な語り口もあり、しっかり歌心のメロディもバッチリいける逸材です。体力と知性、強さと優しさを兼ね備えた、という意味では、同じくなかなか陽の当たらないホンカー、ジュリアン・ダッシュなどにも通じるマニア心くすぐる知られざる名手といえるでしょう。
もちろん、ジャケの美女ではなく、黒人男性です。
色気マンテンのA-1、オルガンがライオネル・ハンプトン楽団のミルト・バックナーみたいなスタイルで豪快に盛り上げるB-2がオススメです。
■ TRACK
A-1. Indian Love Call
A-2. Blues For The Doll
A-3. Lost In A Day Dream
A-4. Move It On Out
A-5. Diane
B-1. Stardust
B-2. Jump Time
B-3. Leafing
B-4. Bo's Blues
B-5. Blue Mist
■盤質:盤に軽いスレあります。ジャケットにほころび。